Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

またか!と思われそう、そう、またミュージカル映画特集を観に渋谷まで出かけて。この日のお目当ては『青春一座』 (1939)と『ストライク・アップ・ザ・バンド』(1940)の2本立てで共にミッキー・ルーニージュディ・ガーランドが共演。特にneachの関心はミッキー・ルーニーという小柄(160cm)の男優さんで2作とも八面六臂の活躍で大変印象に残る人。
『青春一座』は原題「Babes In Arms」といい、ミッキーが子供たちを集めて劇団を組み「Babes In Arms」というショーを成功させるまでの物語で随所に演奏シーン、実際に演奏していなくても彼の演技はそういった嘘っぽさを感じさせない見事なもので段々引き込まれて。もう一本の『ストライク・アップ・ザ・バンド』もミッキー・ルーニーが高校生バンドのリーダーとして大活躍で、ドラムは叩くしビブラフォンも演奏するし、果てはラジオ・コンテストに優勝しミュージカル仕立ての指揮までするという見せ所満載の楽しい映画。それにしてもミッキー・ルーニー、恐るべしで子役を卒業して大人の演技をするのですが身長が低いので年齢不詳のキャラクターに、弱冠20才前後の演技にしては他の出演者を食っており見事なパフォーマンス。
また特筆すべきはダンス・バンドのゲストとして有名なポール・ホワイトマン楽団が演奏し、実際のホワイトマンも実名で出演し大事な役割。この映画も監督が目下注目バスビー・バークレー、いわゆる万華鏡バークレー・ショットは見られ(ず)。またコンテストに出場するまでの展開がやや早く、大掛かりな作り物といった感じでしたが、そんな点を差し引いても大変面白いミュージカル映画