Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「『女であること』(1958年)」
一昨日の流れの続きで川島雄三監督作品の『女であること』(1958年)を鑑賞。
うーん、これもちょっと苦手の作品。東宝傘下の東京映画に移籍しての第一弾で川端康成原作の物語を女性脚本家の田中澄江の視点が色濃く出た作品で原節子久我美子香川京子といった女優陣の演技が光って。特にさばけた京娘を演じた久我美子が物語をかき回して目立って。でもneachの久我美子像は小津作品の『彼岸花』や『お早う』に出ていた役柄の印象が強く、オキャンな現代っ子の役回りは少しイメージが違って。
圧巻はあの世紀の大女優、原節子のキスシーンでしかも相手がオキャン役の久我美子というシーンにはぶったまげて。川島雄三はどういう意図でこのシーンを撮ったのか、理解に苦しむが、貴重なワン・シーン。