Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「追悼 大瀧詠一さんの言葉2008年」
一週間前に隣町珈琲に行った際、やっと平川くん責任編集の「望星」の10月号を本人からいただき拾い読み。平川克美という人は本来、詩人と言ってもいいキャラクターの持ち主で、学生の頃一緒に同人誌に関わっていた当時の現代詩にまつわる詩論等を書いていたことを思い出し。そんな彼が事業家から物書き、そしてカフェの店主になって影響力のある著述をいろいろ執筆しているのを横目で眺めながらなんて器用な人なんだろうって改めて感心、この度、「望星」という専門誌になんと現代詩の特集を組み、その責任編集を任せられるという快挙に興味を持ってこの雑誌を探していた。でもなかなか普通の本屋さんには置いてなく、やっと本人から献呈してもらった。「詩のある生活ー現代詩の前線」と題された特集は小池昌代さんとの対談に始まり、高橋源一郎さん、小田嶋隆さん、春日武彦さん、佐々木幹郎さんの詩論と現代詩の先鋭たちの作品を紹介している画期的な特集でその責任編集を平川氏が担当しているということに先ず驚かされ。内容を読んでみるとなるほど平川克美という人の多角的な個性と興味の持ち方に深く納得し「恐る恐る」特集をさらってみたという次第。普段、近くにいてため口を叩いている間柄なので純粋に現代詩を解説する論客という視点に立てなかった、改めてこの人の才能と魅力を感じた特集。neachは「詩のある生活」から一番遠いところで生きてきたのでここで展開される詩論や現代詩というジャンルの解説は他人事のように映りましたが随分発見もあって改めて平川像を見直し。つまり現代詩というジャンルに対する興味というより平川克美という個性に対する新しい興味が湧いてきた、というのが実感。どんなジャンルにでも興味を示し、専門的な領域まで深く入り込み考察できる才能は珍しいと。そんな人物や内田樹くんという論客が身近にいるという自分の立場をラッキーという以外に表現することができ(ず)。平川氏の今後の健筆を願って止(まない)。(平川くんからちょっとショックな知らせ