Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

日曜日はSP講座の後、アニタ・カーのBOX SETが発売されたのを記念して監修を担当したハイファイ・レコードの大江田信さんのお話しを聴く会。思った以上にお客さんがいらしてくれ危うく用意した席が足りなくなるほど。大江田さんは日本におけるアニタ・カー研究家の第一人者で直接ご本人に会ってインタビューをしてきた方でそのメッセージ等を会場に流し、それを聞き手の高橋千賀さんが訳すという段取りで進行。随所に興味深いお話し、NEACHはドリンクの対応やお席を用意したり、ビデオをかけにいったりであまり集中して聴けなかったのが残念。
断片的な印象、アニター・カーという人はナッシュヴィルチェット・アトキンスと仕事をし、ロイ・オービソンの「Only The Lonely」やスキーター・ディヴィスの「The End of The World」等のアレンジ、コーラスを担当し、裏方として重要な仕事に関わった人物。アニタ・カーがナッシュヴィルで活躍する際に関係した人々、いろいろな音源や彼女自身のインタビュー等が紹介。一番印象的だったのはナッシュヴィルカントリー・ミュージックのメッカと言われているが、古くからあったものではなく、いわば都市の音楽だったという見解。
都会に暮らす人が故郷を思って歌ったものが1950年頃からナッシュヴィルでレコーディングされカントリー・ミュージックと呼ばれるようになったということを大江田さんは解説。実はNEACHも2006年にナッシュヴィルへ寄っていろいろな観光名所を巡った、その第一印象はナッシュヴィルは伝統のある街で建造物も古く立派なもので、町中にカントリー・ミュージックが溢れている様を想像していたのが違っていて驚いた覚え。
ロックン・ロールはカントリー・ミュージックの一つの亜流と考えられていてフィドルやスティールを使わない都会的なジャズに近いサンウドの担い手がアニタ・カーだったということも解説。大江田さんにはまた別のテーマで講義をするイベントを企画しようかとも。