Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

11月27日に放映された『情熱大陸立川談志特集。1999年と2006年に放映した映像とともに昨年、爆笑問題と共演した際の舞台裏の映像も紹介、人間立川談志の有り難い雄姿を見ているだけで胸がいっぱい。きっと全国にneachのような、いやneach以上に談志さんに入れ込んでいたファンが大勢、いろんな意味でこれほど影響力のあった噺家は他にいなかったのではと。
志の輔さんと二人で行った2006年5月30日の『談志・志の輔 夢一夜』の公演で新橋演舞場という格式ある舞台で開口一番「金日成、万歳!おxxこ!」とさけび多くの志の輔ファンから顰蹙を買ったパフォーマンスが今となっては懐かしい思い出。一番弟子の志の輔さんにハンデを与える意味であえてアウェイの状態に持っていってから落語をやるという談志さん一流の演出だったと。いつか上岡龍太郎さんとの対談で語っていたこと、既にあちらの世界の方が憧れのスターがワンサカおり、死んでも決して退屈はしないのでは。
人間は歳をとり、老いと向い合い、やがて確実に死を迎える。ただそれは悲しいことではなく、平等という観念が唯一成立する崇高な現実かもしれない、などと行く末のことを考えて。